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若年層に強い法人税 節税の話

ブッシュ大統領を動かしたことで勢いがついたのか、その後議会は、共同開発について、日本への重要技術の供与禁止などの厳しい規制を設けるべしとの決議案を提出し、上院は七十二対二十七、下院も二百四十一対百六十八の大差でこれを可決しているのである。 もっとも、共同開発路線はかろうじて命脈を保った。
ブッシュ大統領が右の上下両院の大差の決議に拒否権を発動し、九月士言、上院本会議での再投票の結果は、六十六対三十四と、わずか一票の差で拒否権を覆す三分達しなかったからだ。 それにしても政府間の細日取り決めM0Uに調印しながら、「是非の再調査」を決めたり、国際間の約束がきわどい瀬戸際に立たされた事実は異剖かつ重大な出来事ではないI良三に、改めて兵器の問題に関する[政府間の正式調印」を行った後に、議会がそれを引っくり返したり、政府自身が「是非の再調査」を始めるといい出した前例はあるのか、と問うた。
「私が存じあげている範囲では、そういう例はないと思います。 知りません」もう一つ、防衛問題と経済問題の壁を壊された点についても確かめた。
「ワインパーガー国防長官のときは、安全保障と経済とは分離すべきだとはっきりおっしゃっていた。 安会保障という聖域が崩れた一つのエポツクだといえるでしょうね」自主開発でいこうとした日本を、強引に按じ伏せて共同開発の土俵に乗せながら、今度はその土俵から引きずり降ろす、あるいは土俵自体を壊すというまわりくどい画策を行ったのはなぜなのか。
強引に二転三転させることがアメリカにとって、どんな意味、いや魂胆があったのか。 興味深いことに、あらためてアメリカの議会やマスコミなどで反SX共同開発のム−ドが盛り上がった経緯を点検すると、リヴィジョニストたちの台頭と重なっていて、その後議会が彼らのラウドスピーカーの役割を演じ出した時点で、構造協議のテ−マが「五百億ドルの貿易赤字」から「日本改造」に変質していることがわかる。
そこで、SX問題が二転三転した原因、その背後にある思惑、リヴィジョニストたちの台頭との関係を探ってみた。 「アメリカ全体の意図、アメリカの思惑なのでものを捕まえようとすると、この国を取り違えて、とんだミスリードをしてしまう。
この国とくにこの町(ワシントン)は、一人か二人の蹟利きの確信犯の仕掛けで動く、そういうところなのですよ」取材の手掛かりに、ワシントンの主のような新聞記者が言った。 一人か二人の確信犯の仕掛けで動く町が動くと、アメリカが動いたように見える。

いや、事実動く。 SX事件の仕掛け人らしい人物が掴めた。
一人は、リヴィジョニストの旗頭、クライド・ブレストウィッツ。 もう一人は上院外交委員会上席スタッのウィリアム・トリプレットという人物だ。
ブレストウィッツは、八九年一月二十九日付の『ワシントン・ポスト』に、SX日米共同開発に反対する論文を書き、これが世論づくりの強力なバネとなったといわれるが、一方トリプレットは、ダンォースやヘルムズ、マコウスキーなど上院議員にSX共同開発阻止。 作戦のシナリオを吹き込み、上院議員たちがブッシュ大統領に出した書簡の素案も彼が書いたといわれているのだ。
ウィリアム・トリプレット。 この人物は、以前にもアメリカ事情通たちの聞で話題になったことがある。
東芝機械のココム事件のとき、これを大きく報じて東芝叩きの嵐をまき起こしたのは、『デトロイト・ニューズ』。 アメリカの政界のウラ人脈に詳しいジャーナリストのS川隆雄によると、トリプレットはジョージタウン大学で国際貿易法と国際投資法で修士号を取得し、その後、カリォルニア州モントレ−の軍事語学学校で中星聞をマスターしてCIAに入り、CIAでは中国情勢の分析を担当していたということである。
その後、ホンダのワシントン事務所長となったが、東京本社とうまくいかずに飛び出し、それ以来、日本憎し感情を強めたとも憶測されている。 そのトリプレットがSX事件の舞台裏で活躍したとすると、どんな思惑で、何をどうしようと画策したのか。
上院外交委員会の八九年末から九0年一月頃の活動の舞台裏を探っていたら、もう一人、SX共同開発に強い危機感を抱き、阻止に奔走した人物が判明した。 ケビン・カ−ンズ。
冒頭に紹介したように、「チームB」なる何とも不気味な新対日戦略本部の設立を提唱して話題を呼んだ人物だが、その人物がSX事件の舞台裏で中核的役割を演じていたとなると、嫌でも興味を覚えざるを得なくなる。 カ−ンズは一九四八年ニューヨークの生まれ。

バチカン・イエズス会が経営するオーダム大学に入り、ブルックリン法律大学院で修士号を取得して、七0年代後半に国務省に入っている。 なお、彼は現職守僚の身で「チ−ムB」構想をぶちあげた直後に国務省と扶を分かち、九0年一月設立されたばかりのシンクタンクの研究員におさまったのだが、そのシンクタンク「経済戦略研究所(SI)」に肖資しているのは、例のパット・チョ−トのRWやモトローラなど、対日経済戦争の最前線に立つアメリカ企業ばかりで、しかもその資金集めに奔走し、所長となった人物こそ、クライド・ブレストウィッツその人なのである。
ワシントンの日抜き通りのビル三階の広いロアは、六月の活動開始を前に改装の最中で、段ボール箱が並び、インタビュー中にも内装工事のドリルの音が鈍く響いた。 カ−ンズによれば「六月まで他の研究員の陣容は公表できない」とのことだ。
カーンズは、八六年から八八年にかけて、国務省から国防総省に出向する形で東京に滞在し、帰国後八八年の夏から八九年夏までは、上院の外交委員会のスタッとしてトリプレットの下で働き、その後は国務省で退任まで戦略技術部部長を務めている。 初期の頃から、一貫してSX交渉の現場にいて、技術的な問題から交渉の表裏まで全てを知りつくした人物なのだ。
それならば、尋ねやすい。 初めに、アメリカ政府は、日本のSXの自主開発をなぜ許容できなかったのか、と問うた。
「独自開発となると、独自の兵器体系をつくる、ということは、これまでの日米聞の防衛の枠組みを変えることになる。 日本側がそれに固執するということは、従来の関係を維持しない道に踏み込む前兆だと、アメリカの国民、カ−ンズはもの静かに語り始めた。
自主開発が独自の兵器体系をつくり、アメリカとの同盟関係にヒビを入れる、あるいはそれを変質させることになるとは、かなり説得力のあるのだ。 だが、カ−ンズは、共同開発も阻止するために舞台裏で画策した人物といわれているのである。

自主開発も共同開発も許容出来ないとは、SX潰しの画策の有無、戦術などを問、「前に、今度は彼自身の意見考え方を尋ねた。 「私は日本がアメリカの既製品を買うのがいちばんいいと思います。
その理由は、まず価格が安いこと。 第二に戦闘機として優れていること。
第三に本当に同盟国として闘うつもりならば、機種が完全に互換性があることが最も大事だからです。 それに日本の防衛費はNPの約一パーセントで、使える金の絶対値が非常に限定されているはずです。
それなのに、独自開発とか、共同開発とか、なぜ効率の悪いムダな使い方をするのですか。 限定された金ならば、できる限り効率よく、実際に闘う力を強めるために使うべきですよ。

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